2015年12月31日 (木)

永遠に開けぬドアの鍵

2015年大晦日を迎えました。今年一年は、思い出深い年となりました。
戦後70年の節目の年、東京大空襲で母は命からがら妹たちと生き延びた。隅田川には死体がごろごろと。
終戦を迎え、もう逃げまどわなくて良いとほっとしたと言っていました。数年前、介護からくるうつ病になりかけた私。その時に大好きな人と東京湾の美しい夜景を見ました。焼野原からこんな美しい東京を作ってくれた両親世代の先輩方から思えば介護なんてたいしたことはない、そう思いました。それから先輩方への感謝をこめて、精いっぱい介護に尽くしました。
立ち直れたきっかけは美しい夜景です。

思えば、8年前、父が風邪をひいて1週間寝込み、車の運転がちょっと心配になって、父には運転をやめてもらいました。「そうか」の一言と共に。父85歳。
私はその時から、両親の手足となり、慣れない下町の道路を覚え、車を運転して、週4日雨の日も雪の日も、震災の翌日も通いました。
心臓病と腎臓病に苦しむ父を4月に、精神的に不安になった母を11月に看取りました。
母が亡くなってすぐの髙島屋さんの講演会も、今までで一番集中して講演ができました。

両親や私を支えてくださいました、医師、看護師、24時間お世話してくださった家政婦さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

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10年間住んだバイアフリーのマンションは、父と母のお気に入りの住まいでした。この鈴はずっと父がカギにつけていたものです。
両親の幸せを温かく見守ってくれた家に感謝して、最後に家をピカピカに磨き、もう永遠に開けない部屋の鍵を最後に閉めました。
すべてのことに感謝する一年となりました。ありがとうございました。

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