伝統工芸 【箔】光と影
【箔】は着物や帯に輝きを与えてきました。
食卓においては、漆と合わせて器に施されています。生活の中では水引にも用いられたり、日常の中で、大きな存在というよりは引き立て役のように感じます。最近はケーキのトッピングにも使われ、風にゆらめきはらはらと散る風情を感じる【箔】です。
ところが、箔工芸作家の裕人礫翔(ひろとらくしょう)さんの工芸品を拝見すると、箔が無限の世界に広がります。
京都の伝統工芸を絶やしてはいけないという熱き思いが伝わります。今までの技法に新たな息吹を吹きかける、そんな力強さを感じます。
10月1日より開催の「HAKU-OMOTE 裕人礫翔展」のプレイベントにnada art galleryに先日伺いました。ギャラリーオーナーの大川教(おおかわきょう)さんとお話をさせていただき、文化財の修復や複製、世界に箔の魅力を伝える様々な活動をされたあと、再び帯作りに回帰されたことを伺いました。大川さんは帯の展示にあたり、照明を増やすなど、箔を魅力的に展示する方法など、興味深いお話を伺いました。
お話を伺い、ブログのタイトルを【箔】光と影、といたしました。光と調和すると、まるで満月の夜のように美しく輝く箔。風が吹き、雲間から現れる月。
箔面【HAKU-OMOTE】
礫翔さんと出会いましたのは、2002年第30回世界司厨士協会世界会議協賛「テーブルアート展」でした、熱く語るお話は1分ほど、あとは楽しいお話ばかりしていたように思います。久しぶりに出会った礫翔さんは全く変わらず、しかし、5分はまじめなお話でしたね。
ところが最後に「何か使いたいものがあればどうぞ」と
私も少しは成長しています!!(汗)(汗)
写真はPOST CARDからスキャンさせていただきました。
裕人礫翔さんのHPはこちらから。
箔の魅力を存分に味わうHAKU-OMOTE-裕人礫翔展
2014.10.1(水)-16(木)
nada art gallery 11:00-19:00
ART FOR THOUGHT 11:00-24:00
オープニングパーティー 2014.10.4(土)18:00-20:00 ART FOR THOUGHT
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