錦秋のテーブルコーディネート
~錦秋のテーブルコーディネート~
☆秋の味覚と秋の花を器に盛り合わせて アグネスホテル東京での花がたみ食事会☆
栗や柿がおいしい季節になりました。フルーツとお花を上手に組み合わせてセンターピースを作りました。センターピースとはテーブルの中央にディスプレイするもの。フルーツの盛り合わせだったり、お花を飾ったりします。私の大好きな組み合わせの和と洋をミックスして作ったテーブルです。
H16年11月の食事会のアルバムより お料理は一部紹介
アグネスホテル東京の最上階(5階)ル・シエルはプライベートダイニングルーム。ここで総料理長の大河原正裕シェフが私たちのために腕をふるっておもてなしをしてくださいます。この日のテーブルコーディネートは和紙をテーブルに帯のように切ってつなげています。そこに紅葉(ビニール製)や金箔の和紙を小さく切ってまるで“錦秋の京都”という感じを表現しました。日本の秋のすばらしさをテーブルで目で味わい、おいしいお料理に舌鼓をうつおいしくて楽しい食事会でした。
<回想 寂光院への道>
5年間住んでいた京都、大原までは車で20分ぐらいの距離です。折に触れ大原の里を訪れていました。花園橋から高野川に沿って北へ北へと上がっていくと、比叡山の四季折々の美しい風景に出会います。
幹線道路わきのパーキングに車を止めてここからは歩いていきますが、建礼門院徳子はどんな気持ちでこの道を通って、寂光院までたどったのでしょうか。ふと平家物語がよぎります。建礼門院徳子は平清盛の娘で安徳天皇の生母として平家一門から重んじられてきた女性です。
壇ノ浦の戦いで、平家一門ももはやこれまでと思われたとき、建礼門院は安徳天皇をふところに抱きかかえ二位の尼(徳子の母)から海に身投げするように言われるがためらっていると二位の尼が徳子から、安徳天皇を奪い取るやいなや、海に飛び込みました。
徳子もあとを追って入水しましたが、豊かな黒髪が大きな熊手にひっかかり不幸にも助けられて、京都に帰りました。そして京都の長楽寺で尼になり、後に大原の寂光院に入りこの里で一生を終えたそうです。
私は吉川英治の平家物語を読んで悲劇の女性建礼門院徳子のあわれを感じました。また、寂光院に住む建礼門院を、後白河法皇がたずねる大原行幸にはものさびしい寂光院のたたずまいが描かれてありました。寂光院の風情はまさに晩秋にあるように思いました。
そして、大原の里は柿の木がよく似合います。のんびりと歩いていると里の家々には葉を落とした木に熟した柿が真っ赤に色づいて私の郷愁を誘います。子供のころ私の家には大きな柿の木がありました。私の少女時代は内気で一人遊びばかりしていますた。こんな私が大好きだった柿の木の下で夏、朝顔や露草でおままごとをしたことや秋、柿の実を取ってつるし柿にしたことなど、柿の木には少女のころの思い出がいっぱいあります。寂光院へ向かう道は、私をセンチメンタリズムに変えてしまう道なのです。
京都での生活の中で知らない間に京風の雅を身につけたように思います。このテーブルコーディネートは大原寂光院のまさに錦秋を思い出して、ストーリーで綴りました。お楽しみいただけましたでしょうか。
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<おまけの写真>
上の写真に使っている柿はディスプレイ用の柿で、栗は本物。栗は今たくさんスーパーで売られていますね。栗ご飯を楽しまれた方も多いと思います。私は栗ご飯が少し余るとおにぎりにしていただきます。同じ栗ご飯なのに味が違うから不思議です。行楽のシーズン、栗ご飯をおにぎりにしてお弁当を楽しまれてはいかがでしょうか。
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コメント
おはよ~
朝から歴史の勉強しちゃったよ~(´`*)ウフフ♪
京都大原・・・わたしの好きなところです・・
お食事、美味しそうね。。
秋をいっぱい集めたテーブルも素敵!
私も昨日。。沢山「秋のもの」もって帰りましたよ~
近いうちにお披露目しま~す。
投稿: ,クローバー | 2007年10月 7日 (日) 07時59分
クローバーさんへ。
今日の日記は少し長くなりました。
大原三千院や寂光院は秋に訪れたいところですね、私も大好きです。
こんどは「秋」の楽しい写真を見るのを楽しみにしています(*^_^*)
投稿: いなくみ | 2007年10月 7日 (日) 10時40分
こんばんは。錦秋のコーディネート、とっても素敵ですね!まだまだ暑くて秋の気配をあまり感じられないのですが、いなくみさんの画像で少しばかり秋を感じる事が出来ました!料理長の腕を振るったお料理もおいしそうですね!こちらのホテル知らないのですが素敵なお料理を頂けるホテルなのでしょうね♪
京都はホントに素敵なところですよね!
5年もいらしたなんて羨ましいです。5年もも居たら京都の良さや歴史もいろいろとお勉強出来がでしょうね。また、お話聞きたいです。
最後に栗ごはんのおにぎり食べたいです(^.^)
先日、知り合いに頂いた栗があまりにもおいしく栗ごはんまで回りませんでした(>_<)早くおいしい栗ごはんを作りたいです。
投稿: YUKO | 2007年10月 7日 (日) 23時55分
こんばんは!!
いつも遊びに来てくださっていたのに、中々こちらに来る事ができず、申し訳ありません><;
建礼門院徳子をしのんでのコーディネート、とっても素敵です!四季折々の京の雅は、日本文化の宝だと思います。
私は京都のとあるお茶会社でインストラクターをしていましたし、京都には思い入れが強いのですが、仕事で行く時はなかなかゆっくり出来なかったのが残念です。
が、まだブログにも書いておりませんが、来月京都へ旅行に行けることになり、今からとても楽しみです♪
投稿: mocci | 2007年10月 8日 (月) 00時27分
YUKOさんへ。
今年は日中の暑さはまだ秋に遠い感じがしますね。
でもテーブルの上は秋色になりました。
アグネスホテルは神楽坂にある隠れ家的ホテルでアットホームなところと、お料理のおいしいところがお気に入りなんです(^J^)
京都から東京に戻ってじわ~っと京都のよさを感じています。
栗はそのまま食べるのもおいしいですね。
私も大好きです。
栗をむくのは大変だけど何度も食べたくなります♪
投稿: いなくみ | 2007年10月 8日 (月) 05時12分
mocciさんへ。
お引越し後落ち着きましたか^^
京都は素敵なところですね。
mocciさんは紅茶のインストラクターさんかと思っていましたがお茶にも造詣が深かったのですね。
私は日本茶が一番好きです。
11月は京都の美しい季節です。
どうぞ楽しい旅行をしてくださいね。
投稿: いなくみ | 2007年10月 8日 (月) 05時17分
素敵な和洋の融合ですね☆葉をコースターにされるのもオシャレですね(^O^)
アグネスホテル、カフェにしか行ったことがないのですが、雰囲気があって大好きです。
京都は奥深いですね。勉強になりました。春までには一度訪れてみたいと思っていますo(^▽^)o
投稿: かおり | 2007年10月 8日 (月) 18時52分
かおりさんへ。
葉はアグネスさんでご用意していただいたんですよ。
素敵な演出でした。
かおりさんは神楽坂はお好きですか?ブログで神楽坂のお店を紹介されていたので、お好きな場所かなと思いました。
冬の大原も素敵ですよ。シーズンオフは静かなのでおすすめです、ただ少し寒いけど"^_^"
投稿: いなくみ | 2007年10月 9日 (火) 08時26分